心膜液貯留のサインと症状

心膜は心臓を包む薄い嚢で、二層の膜の間に少量の潤滑液が存在します。心膜液貯留は、この二層間の液体が異常に増加する状態です。感染症、がん、放射線治療、腎不全、関節リウマチや炎症性腸疾患などの自己免疫疾患が原因となります。液体の増加がゆっくりであれば症状が出ないこともありますが、急速にたまると生命に関わる危険があります。

呼吸器症状

  • 心膜液が肺や横隔膜を圧迫するため、息切れや呼吸困難が生じます。特に吸気時や仰向けの姿勢で症状が悪化しやすいです。

心臓症状

  • 胸骨の裏側または左胸部に圧迫感や痛みが出ます。液体が一定量に達すると心臓が圧迫され、咳や飲み込みで痛みが増すことがあります。座位や前屈で痛みが和らぐことがあります。
  • 心拍数が上昇し、酸素供給を補おうとします。また、首の頸静脈が拡張して目立つことや、吸気時に脈拍と血圧が低下し、呼気時に回復する「パルサス・パラドキシス」が見られることがあります。

その他の症状

  • 酸素不足によりめまい、倦怠感、筋力低下が起こります。

意識喪失・死亡

  • 心膜液が心臓のポンプ機能を妨げると、突然の意識消失や致死的な心不全に至ることがあります。

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