高LDLコレステロールの兆候と症状
LDL(低密度リポタンパク)とHDL(高密度リポタンパク)は血液中に存在する脂質で、コレステロールの総量を示します。コレステロールは細胞構成に欠かせませんが、過剰になると健康リスクが高まります。LDLが高いかどうかは血液検査で確認します。
コレステロールの種類と役割
血中コレステロールは主に2種類に分かれます。
- LDLコレステロール:血管壁に蓄積しやすく、動脈硬化や心血管疾患のリスクを高める「悪玉」コレステロール。
- HDLコレステロール:余分なコレステロールを肝臓に運び戻す働きがあり、心血管リスクを低減させる「善玉」コレステロール。
身体的サイン
LDLが高くても初期段階では自覚症状はほとんどありません。ただし、血管に脂肪が沈着すると血流が阻害され、以下のような症状が現れることがあります。
- 胸部の圧迫感や痛み(狭心症)
- 息切れや動悸
- 心筋梗塞の前兆としての激しい胸痛
軽度の胸痛でも、他の疾患と区別するために医師の診断が必要です。
検査方法
血中のLDL・HDLを測定する「脂質パネル(リピッドプロファイル)」が一般的です。検査は空腹状態で血液を採取し、以下の基準で評価します。
- LDL:<70 mg/dL が理想、130–159 mg/dL が高め、190 mg/dL 以上は非常に高い
- HDL:60 mg/dL 以上が望ましい
この検査は定期健診やリスクが高い人のフォローアップで行われます。
治療・対策
多くの場合、食事と運動でコレステロールをコントロールできますが、必要に応じて薬物療法が選択されます。
- 生活習慣の改善
- 体重管理と適度な有酸素運動
- トランス脂肪酸(マーガリンや加工菓子)を避ける
- 果物、野菜、全粒穀物を中心とした食事
- 薬物療法
- スタチン系薬(フルバスタチン、ロバスタチンなど)でLDLを低下
- コレステロール吸収阻害薬(エゼチミブ)
- 胆汁酸結合樹脂(コレスベラーム、コレスチポール)
医師と相談し、個々のリスクに合わせた最適なプランを選びましょう。
