高脂血症の治療法とは?

高脂血症とは、血液中に脂質(脂肪の一種)が過剰に存在する状態です。脂質は体にとって重要な役割を果たしますが、過剰になると心臓病や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。多くの場合、コレステロール値の上昇を伴い、生活習慣や基礎疾患が原因です。治療には生活習慣の改善と薬物療法が用いられます。

治療ガイドライン

医師は血中脂質の数値、全体的な健康状態、心血管リスク因子の有無を総合的に判断し、治療方針を決定します。まずは生活習慣の見直しを単独で行うことが推奨されますが、効果が不十分な場合は薬物療法を併用します。遺伝的要因が強い場合は、生活改善だけでは不十分なことがあり、早期に薬物治療が必要です。薬を処方されるケースは、35歳以上の男性や閉経後の女性が多い傾向にあります。

基礎疾患の管理

糖尿病、腎臓病、甲状腺機能低下症などの基礎疾患は高脂血症を悪化させる重要な要因です。これらの疾患を適切にコントロールすることが、高脂血症の改善につながります。処方された薬を正しく服用し、医師の指示する生活指導を守り、定期的な受診と検査を欠かさないようにしましょう。

食事による生活改善

食事は治療の要です。以下のポイントを実践すると脂質値の低下が期待できます。

  • オリーブオイルやキャノーラ油、ナッツ、種子、サーモン・サバ・ニシン・タラ・ツナ・ヒラメなどの魚に含まれる不飽和脂肪酸を積極的に摂取する。
  • 飽和脂肪酸(乳製品や肉類に多く含まれる)やコレステロールの多い食品は控える。
  • トランス脂肪酸は加工食品、マーガリン、揚げ物に多く含まれるため避ける。
  • 全粒穀物(パスタ、パン、米、オートミール)や食物繊維が豊富な野菜・果物を多く取り入れる。
  • アルコールは適量であれば心血管に有益とする報告もあるが、飲酒習慣がない人には推奨されない。飲む場合は女性は1杯、男性は1日2杯までにとどめる。

運動による生活改善

定期的な運動は血中脂質の改善に効果的です。特に腹部肥満を減らすことで心血管リスクが低下します。医師と相談し、適切な体重減少目標と安全な運動プログラムを作成しましょう。

薬物療法

生活改善だけで効果が不十分な場合、または遺伝的要因が強い場合は薬物療法が選択されます。主な薬剤は以下の通りです。

  • スタチン(例:Crestor、Zocor)―肝臓でのコレステロール合成を抑制。
  • フィブラート(例:Tricor)―血中トリグリセリドを低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上昇させる。
  • 胆汁酸結合薬(例:Prevalite)―胆汁酸と脂質を結合させ、腸内での再吸収を阻害し血中脂質を減少させる。

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