スタチンの自然代替品
はじめに
血液検査で高コレステロールと診断される人は少なくありません。コレステロールの総量が200 mg/dL未満であれば正常とされますが、LDL(低密度リポタンパク)とHDL(高密度リポタンパク)のバランスや個々の健康状態により、医師の判断が必要です。スタチンは近年開発されたコレステロール低下薬ですが、古くから自然由来の食品やハーブでも血中コレステロールを下げる効果が報告されています。ここでは、代表的な自然代替品を紹介します。
プーアル茶
プーアル茶は中国雲南省で約2000年にわたり飲まれてきた発酵茶です。最古の茶樹品種である「大葉(だいよう)」の葉を使用し、漢方では「内湿(ないしつ)」の改善に用いられます。内湿は脾臓が胃のエネルギーをうまく変換できない状態を指し、血中脂質の異常に関与すると考えられています。雲山茶研究所の研究では、プーアル茶の摂取によりHDLコレステロールが上昇し、LDLコレステロールが低下することが確認されています。
赤米酵母
赤米酵母は米に付着した赤い酵母で、アジアの多くの料理で風味付けや色付けに利用されています。中国の赤肉焼き(チャーシュー)の重要な原料でもあります。実はこの酵母が産むモナコリンKは、最初のスタチン薬の原料となった物質です。赤米酵母は1200年以上にわたり利用され、中国薬局方にも700年以上前から記載されています。
魚油
サーモンやタラなどの脂肪が多い魚は、オメガ‑3(EPA・DHA)やオメガ‑6脂肪酸を豊富に含みます。これらの脂肪酸は動脈壁への脂質沈着を抑制し、動脈硬化や心血管疾患のリスク低減に寄与します。高コレステロールに伴う動脈閉塞の予防として、魚そのものを食べるか、魚油サプリメントを摂取することが有効です。
