VAPコレステロールプロファイルの読み方

コレステロールの数値は心臓の健康状態を直接示す指標です。数値が高いほど心疾患のリスクが高まりますが、コレステロールは自覚症状がないため、多くの人が自分の数値を把握していません。米国国立コレステロール教育プログラムは、20歳以上は5年に1回は測定することを推奨しています。従来はリピッドプロファイル検査が主流でしたが、近年は「Vertical Auto Profile(VAP)検査」の利用が増えており、心疾患リスクをより正確に評価できる追加項目が測定されます。

必要なもの

  • VAPコレステロールプロファイルの検査結果

手順

  1. 1. 総LDLの確認

    LDL(低密度リポタンパク)値はリスク評価の最重要項目です。血液中のLDLが130 mg/dL 未満であれば望ましいとされています(Atherotech社のVAP技術による基準)。

  2. 2. 実LDL(Real LDL)の算出

    LDLは実LDL、IDL(中間密度リポタンパク)、Lipo‑aに分けられます。IDL と Lipo‑a は遺伝的要因が強く、Lipo‑a は通常の薬物で低下させられません。実LDL は総LDLから IDL と Lipo‑a を差し引いて求めます。目標値は、実LDL < 100 mg/dL、IDL < 20 mg/dL、Lipo‑a < 2 mg/dL です。

  3. 3. HDLの確認

    HDL(高密度リポタンパク、いわゆる "善玉コレステロール")は 40 mg/dL 以上が望ましいとされています(American Heart Association)。HDL は HDL2 と HDL3 に分かれ、HDL2 がより保護的です。HDL2 は 10 mg/dL 未満、HDL3 は 30 mg/dL 未満が目安とされ、HDL2/HDL3 比が心臓の健康度を示す重要指標です。

  4. 4. VLDL のチェック

    VLDL(極低密度リポタンパク)は他のリポタンパクと独立した心血管リスク因子です。VLDL は VLDL1、VLDL2、VLDL3 に分かれ、最も危険なのは VLDL3(< 10 mg/dL が望ましい)です。VLDL 合計は 20 mg/dL 未満、全体の VLDL は 30 mg/dL 未満が目安です(Atherotech)。

  5. 5. 総コレステロールの評価

    LDL、HDL、VLDL を合計した総コレステロールは 200 mg/dL 未満が健康とされます。LDL と VLDL の合計である non‑HDL は 160 mg/dL 未満が望ましく、心臓の状態を示す有力な指標です。

  6. 6. 中性脂肪(トリグリセリド)の確認

    血中の中性脂肪はエネルギー供給に必要ですが、150 mg/dL を超えると心血管疾患リスクが上昇します(American Heart Association)。

  7. 7. アポリポタンパク質の評価

    VAP 検査では脂質と結合するタンパク質(Apo B100 と Apo A1)も測定できます。Apo B100/Apo A1 の比率が低いほど心臓の健康が良好であると評価されます(Atherotech VAP プロファイル)。

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