LDLコレステロールを下げる薬剤の種類と選び方

体内のコレステロールは、善玉コレステロール(HDL)・悪玉コレステロール(LDL)・中性脂肪(トリグリセリド)の3つに分類されます。心血管疾患のリスク評価では、特にLDLとトリグリセリドの数値が重要です。LDLは血管内にコレステロールが過剰に蓄積する指標、トリグリセリドは血中の脂肪量を示します。LDLを下げる薬(主にスタチン)と、トリグリセリドを下げる薬は別系統である点にも注意が必要です。

薬剤の分類

  • スタチン:LDLを最も効果的に低下させ、18〜55%の減少が期待できます(Health Network)。
  • 胆汁酸結合樹脂:次に効果的で、LDLを15〜30%低下させます。
  • ニアシン(ナイアシン):LDLを5〜25%減少させます。
  • フィブラート:LDL低下効果は5〜20%とやや低めです。

薬剤の組み合わせ効果

スタチンにニアシンやフィブラートを併用すると、LDLだけでなくトリグリセリドもさらに低下します。ニアシンとフィブラートはトリグリセドを20〜50%減少させるため、総コレステロールの低減に大きく寄与し、結果的にLDLも低くなります。

スタチン系薬剤

米国心臓協会が推奨する代表的なスタチンは、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シムバスタチンです。ただし、肝臓疾患がある方、スタチンに対するアレルギーがある方、妊娠中の方は使用を避ける必要があります。

胆汁酸結合樹脂

代表的な薬剤はコレスエバラム、コレスチラミン、コレスチポルです。これらはLDL低下に有効ですが、トリグリセドが高い患者に使用すると逆にトリグリセドが上昇するリスクがあります。

ニアシン(ナイアシン)

処方薬としてはニコチン酸が使用され、OTC(市販)サプリメントも存在しますが、OTC製品は医薬品と比べて品質管理が緩く、FDAの承認を受けていません。そのため、用量や安全性にばらつきが生じやすい点に注意が必要です。

注意点

OTCのニアシンサプリは、表示された含有量と実際の含有量が異なる場合があります。また、サプリメントに対する副作用の研究は十分に行われていないことが多く、予期せぬリスクを伴う可能性があります。

フィブラート系薬剤

ジェムフィブロジル、フェノフィブラート、クロフィブラートは主にトリグリセド低下に用いられますが、スタチンと併用することでLDLも同時に低下させることができます。総コレステロール管理において、重要な併用療法の一つです。

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