女性にとって適切なコレステロール値とは?
コレステロールは人体の全ての細胞に存在する柔らかく蠟状の物質です。血液中には主に低密度リポタンパク質(LDL)と高密度リポタンパク質(HDL)の2種類が流れています。LDLは「悪玉」コレステロールと呼ばれ、血管にプラークを蓄積させます。一方、HDLは「善玉」コレステロールと呼ばれ、LDLを除去します。米国では5千万人以上の女性がLDLコレステロールの高値に悩まされており、心筋梗塞・脳卒中・心臓病のリスクが高まっています。
女性の適正総コレステロール値
- 200 mg/dL 以下:望ましいレベル。心血管疾患のリスクを低減します。
- 200〜239 mg/dL:境界域(やや高リスク)。リスク管理が必要です。
- 240 mg/dL 以上:高リスク。心血管疾患の発症リスクが約2倍に上昇します。
LDLコレステロールの目安(女性)
- 100 mg/dL 未満:最適
- 100〜129 mg/dL:ほぼ最適
- 130〜159 mg/dL:境界域(やや高)
- 160〜189 mg/dL:高い
- 190 mg/dL 以上:非常に高い
上記は心疾患や糖尿病の家族歴がない場合の目安です。家族に該当疾患がある方は、医師と相談し個別の目標値を設定してください。
HDLコレステロールの目安(女性)
- 50 mg/dL 未満:リスクが高い
- 50〜60 mg/dL:平均的
- 60 mg/dL 以上:良好
米国心臓協会とNCEPは、女性のHDLは50 mg/dL 以上が望ましいと推奨しています。
コレステロール測定のタイミング
医師に血液検査を依頼すれば数値を把握できます。NCEPは20歳以上の成人に対し、5年に1回の測定を推奨しています。女性は閉経後にエストロゲンが減少し、HDLが低下しやすくなるため、45歳以上は年1回の測定が望ましいです。
望ましいコレステロール値を保つ方法
- 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控え、果物・野菜・全粒穀物など心血管に良い食事を心がける。
- 週3回以上、1回30分以上の有酸素運動(ジョギング、スイミング、サイクリングなど)を行う。
- 喫煙者は禁煙する。
- 必要に応じて医師に相談し、コレステロール低下薬の適用可否を確認する。
