LDLコレステロールが高くなる原因
コレステロールはホルモンや細胞膜の構成に必要な脂質です。血液中ではリポタンパク質に結合して運搬されます。HDL(高密度リポタンパク)は心臓を保護する働きがあり有益とされ、一方LDL(低密度リポタンパク)は血管壁にプラークを形成しやすく、冠動脈疾患のリスク因子と考えられます。米国心臓協会はLDLコレステロールが100 mg/dL未満を最適、HDLコレステロールは60 mg/dL以上で心臓を守ると示しています。
食事
- 飽和脂肪酸を多く含むバター、クリーム、チーズ、牛肉・豚肉などの摂取はLDLコレステロールを上昇させやすいです。
- レバーや卵黄などコレステロールを多く含む食品もLDLを増やす要因となります。
- トランス脂肪酸(植物油を部分水素添加したもの)も同様に血中コレステロールを上げます。
- 一方、食物繊維(特に水溶性食物繊維)を含む食品はコレステロール低下に寄与します。
喫煙
- 喫煙は血中の中性脂肪とLDLコレステロールを増加させ、HDLコレステロールを低下させます。
- 受動喫煙でも動脈壁へのLDL沈着が促進され、プラーク形成のリスクが高まります。
運動不足
- 肥満と高LDLは密接に関連しており、運動不足による体重増加はLDLと中性脂肪を上昇させます。
- 適切な体重管理と定期的な運動はLDLと中性脂肪を減らし、HDLを増やす効果があります。
遺伝的要因
- 家族性高コレステロール血症などの遺伝性疾患は、LDLが体内から除去されるメカニズムを阻害し、血中LDLが極端に高くなります。
- 皮膚に黄色い沈着(黄色腫)が現れることがあり、早期の心血管疾患リスクが高まります。
その他の疾患
- 腎臓病はLDLと中性脂肪の上昇を引き起こします。
- コントロールが不十分な糖尿病は善玉HDLを減少させ、LDLの粒子サイズや密度を変化させてより動脈硬化を促進します。
