トリグリセリドが上昇する原因
トリグリセリドは血液中に存在する脂肪の一種で、体はエネルギー源として利用します。適正な濃度は健康に必要ですが、150 mg/dL を超えると心血管疾患などのリスクが高まります。遺伝的要因だけでなく、生活習慣や基礎疾患が高トリグリセリドを引き起こすことがあります。
基礎疾患
腎臓病や、糖尿病、甲状腺機能低下症などの代謝異常はトリグリセリドを上昇させます。これらの病気を適切に治療すれば、薬や食事の変更なしでも数値は下がることが多いです。特に糖尿病患者は、心疾患リスクが高まるため、トリグリセリドを150 mg/dL 未満に抑えることが推奨されます。
食事とアルコール
過剰な脂肪やコレステロールはもちろん、糖質・単純炭水化物、アルコールの過剰摂取がトリグリセリド上昇に大きく影響します。医師は、栄養士と協力し、たんぱく質・複合炭水化物・良質な脂肪を中心に、糖質・アルコールを控えた食事プランを作ることを勧めます。また、エネルギー摂取が過剰になると余剰分がトリグリセリドとして体内に蓄えられるため、1日3食よりも、少量を複数回に分けて摂る方が望ましいです。
加齢と妊娠
加齢に伴い代謝が変化し、食事や運動量が変わらなくてもトリグリセリドは徐々に上がります。妊娠中、とくに第3トリメスターでは女性のトリグリセリドが上昇しやすく、出産後は自然に低下します。
遺伝
トリグリセリドやコレステロールの濃度は遺伝的要因の影響を受けやすく、家族性高脂血症が見られることがあります。まれに、遺伝性疾患(例:家族性高トリグリセリド血症)により極端に高い数値となり、膵炎を伴うこともあります。
薬剤
ステロイド、利尿剤、一部の精神科薬、β遮断薬、経口避妊薬やホルモン補充療法など、特定の薬剤はトリグリセリドを上昇させることがあります。薬の変更や代替が可能か医師に相談しましょう。
