一般的な風邪ウイルスのライフサイクル

初感染

風邪ウイルスは、感染者が咳やくしゃみで放出する飛沫によって人から人へと伝播します。飛沫は空中に数時間漂い、他者が吸い込むことで感染します。また、電話やドアノブなどの表面に付着し、手で触れた後に口や鼻に触れることで体内に侵入します。

体内に入ったウイルスは、鼻・口・喉の上皮細胞の細胞膜と融合し、細胞内部へと侵入します。

細胞内増殖段階

ウイルスは細胞質へ入り、さらに核へと移動します。核内でウイルスDNA(またはRNA)が放出され、そこでゲノムが複製されます。新たに作られたウイルス粒子は細胞から放出され、周囲の組織や他の細胞へと感染が拡大します。このサイクルは1〜3日間の潜伏期間を経て繰り返されます。

感染性段階

ウイルスが大量に増殖すると、粘膜から唾液や鼻汁に放出されます。症状が出る約1日前から感染性が始まり、最大で1週間続くことがあります。

症状

初感染から2〜3日後に喉の痛みが現れ、続いて鼻水、くしゃみ、咳、鼻づまりが出ます。全身倦怠感や筋肉痛、弱さを伴うこともありますが、発熱はまれです。症状は数日で改善することが多いですが、場合によっては2週間続くことがあります。

診断と治療

診断は主に臨床症状の観察で行われます。風邪は自然に治癒することがほとんどです。安静、栄養バランスの取れた食事、鼻づまり解消薬、抗ヒスタミン薬、鎮痛剤、咳止めシロップなどの対症療法が有効です。

近年、亜鉛製剤、エキナセア、ビタミンCの大量摂取が注目されていますが、効果については研究結果が一致していません。

かぜ・インフルエンザ - 関連記事