花がもたらすうつ病改善効果

歴史

花をうつ病の緩和に用いる歴史は、ハーブ医学の歴史と深く結びついています。古代から世界各地の治療者は、自然の薬局から悲しみや落ち込みを和らげる手段を探してきました。例えば、中世のアラブやヨーロッパの医師は、別名「花の女王」と呼ばれるバラを用いて絶望感を和らげました。17世紀のイギリスの作家・園芸家ジョン・エヴァリンは、レモンバームの花を精神を高めるトニックとして記しています。レモンバーベナの花は、18世紀後半のヨーロッパの治療キットに加えられ、神経の緊張やうつ状態を鎮める目的で使用されました。

花の選び方

バラ、レモンバーベナ、レモンバーム以外にも、うつ症状の緩和に役立つ花は数多くあります。ストレス性のうつには、ネイティブ・アメリカンのシャーマンが用いたとされるパッションフラワーが有効です。現代のアロマセラピストも、バレリアンなどと組み合わせてティーやチンキに用いることがあります。

睡眠障害や不安が伴ううつにはラベンダーが適しています。歴史的にも治療キットに頻繁に登場した花で、フレッシュな花が手に入らない場合は、ラベンダー精油をアロマテラピーとして使用できます(ただし、アレルギーのある方は注意が必要です)。

ハイビスカスは中国やインドの民間療法で広く使われ、香りが情緒のトニックとなり、リラックスと自信向上を促します。

花言葉とシンボリズム

ヴィクトリア朝時代に花言葉(フラワーランゲージ)が流行し、言葉を使わずに感情を伝える手段として花束が贈られました。うつ状態の友人や恋人に、赤いデイジー・エルダーフラワー・スノードロップを組み合わせたブーケを贈れば、相手の美しさを称え、困難な時期に寄り添う気持ち、そして希望が常にあることを伝えることができます。科学的根拠はありませんが、思いやりのある贈り物は受け取る側の心を和ませます。

花の力:タイミングと期待値

花の色や香りは微細な心理的影響を与えるため、個人差があります。新鮮な花束や成長中の観葉植物を目にするだけで気分がすぐに軽くなる人もいれば、効果を実感するまでに時間がかかる人、全く変化を感じない人もいます。自分の期待値を調整し、まずは好きな色や香りを試すことが大切です。

色彩心理や嗅覚の研究によれば、好みの色や香りは幸福感と結びつきやすいとされています。自分が「好き」だと感じる花を選び、生活空間を彩ることで、自然とポジティブな環境が整います。

利用できる形態

花を取り入れる方法は、生花だけに限りません。ラベンダーの入浴塩でリラックスしたり、バラのローションで幸福感を高めたり、乾燥花のポプリで部屋全体に心地よい香りを広げたり、エヴァリンが好んだレモンバームティーで神経を落ち着かせることもできます。

また、バッハフラワー療法という、花のエネルギーシグネチャーを希釈した液体を内部摂取する方法もあります。うつ症状に推奨されるレメディには、アグリモニー、センタウリー、ゴース、マスタード、スイートチェスナット、ワイルドローズなどがあります。

注意点

妊娠中・授乳中の方や持病を抱えている方は、花を用いた民間療法を試す前に必ず医師に相談してください。特定の花は薬と相互作用したり、ペニーロイヤルやタンジーのように流産のリスクがあるものもあります。

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