認知心理学とうつ病

うつ病は深刻だが治療可能な疾患で、単なる悲しみやブルースではありません。日常生活の遂行能力を低下させ、生活の質を著しく損ないます。米国家庭医師会によれば、うつ病患者の約3分の2は薬物療法だけで効果が得られますが、症状が続く、再発する患者もおり、追加の治療が必要です。米国国立精神衛生研究所は、認知行動療法(CBT)がうつ病治療に有効であることを示しています。

識別

認知行動療法は、まず歪んだ思考や思考過程に焦点を当て、感情や行動に影響を与える心理的治療です。治療者は患者が「自動思考」と呼ばれる否定的で信頼性の低い思考パターンを認識できるよう支援し、これらをより正確で現実的、かつ前向きな思考に置き換える方法を学びます。

歴史

認知行動療法は比較的新しいと考えられがちですが、実際には1960年代初頭にアルバート・エリスの『理性と感情の心理療法』やアーロン・ベックの『うつ病における自己概念』が出版されたことに端を発します。1970年代に多くの心理学者がうつ病の認知的側面を研究し、その成果が認知療法の有効性を裏付け、うつ病治療への応用が広がりました。

特徴

最初の数週間は、治療者が患者の歪んだ思考が感情や行動に与える影響を整理し、行動面に移行します。新しい思考パターンが確立したら、患者は楽しい活動を計画し、正の強化を得ます。このプロセスはうつ病特有の無気力感を克服し、否定的思考を減少させ、前向きな行動変容を促します。

期間

認知行動療法は無期限のカウンセリングとは異なり、治療者と患者が共同で設定した具体的な目標に向かって進めます。一般的には、危機的状況を除き週1回のセッションが行われ、6〜10回のセッションで顕著な改善が見られることが多いですが、症状が重度または抵抗性の場合は20回程度が必要になることもあります。

利点

認知行動療法の主な利点は、薬剤に抵抗性のあるうつ病を含む多くのうつ症状に対して高い効果が期待できる点です。薬を服用できない、あるいは服用したくない患者にとって有力な選択肢となります。また、薬物治療に伴う身体的副作用リスクがない点も大きなメリットです。

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