プロザック(フルオキセチン)と痛みの緩和

フルオキセチン(商品名プロザック)は米国で最も処方される抗うつ薬の一つです。FDAの承認はうつ病などの精神疾患に限られますが、慢性疼痛の緩和にもオフラベルで使用されています。

機能

フルオキセチンが慢性疼痛、特に線維筋痛症の緩和にどのように働くかは完全には解明されていません。しかし、片頭痛の原因とされる脳内のセロトニン調節不全は、うつ病の原因とも考えられています。プロザックは睡眠を整え食欲を刺激する効果があり、慢性疼痛患者にとって必要な改善をもたらす可能性があります。

対象となる痛みの種類

プロザックが実際にどれだけの慢性疼痛に用いられているかは明確ではありませんが、米国家族医師誌(2003年8月)の「SSRIのオフラベル適応」では、慢性頭痛、片頭痛、線維筋痛症、慢性腰痛、慢性頸部痛、過敏性腸症候群、糖尿病性神経障害疼痛、早漏などが挙げられています。

使用上の留意点

プロザックを含む薬剤のオフラベル使用は、適切な医師が処方すれば合法です。FDAの承認を得るには、各適応症ごとに厳格な臨床試験が必要で、時間がかかります。そのため、慢性疼痛に苦しむ患者は、痛み緩和の可能性がある限りリスクを受け入れることがあります。

投与期間と方法

医師は通常、低用量から開始し、必要に応じて徐々に増量します。目的は、痛みを和らげつつ副作用を最小限に抑えることです。副作用が出た場合は減量または中止します。痛みの種類にもよりますが、効果が現れるまでに2か月ほどかかることがあります。

年齢制限

製薬会社エリ・リリーは、8歳未満の子どもへの投与は禁忌としています。セロトニン症候群のリスクがあるためです。18歳未満でプロザックを使用する場合は、自殺念慮、幻覚、心拍数上昇、協調運動障害、急激な抑うつなどの症状が出ないか注意深くモニタリングする必要があります。

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