抗うつ薬はなぜ問題があるのか?
抗うつ薬はうつ病の症状を軽減するために用いられる薬です。米国の政府調査によると、処方される薬のうち約5%が抗うつ薬で、最も頻繁に処方される薬のひとつです。うつ病以外にもさまざまな疾患に使用されますが、服用前に知っておくべきリスクがあります。
抗うつ薬の種類
主な抗うつ薬は以下の通りです。
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- NDRI(ノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬)
- SNRI(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬)
- 四環系抗うつ薬
- 再取り込み阻害剤と受容体拮抗薬の併用薬
一般的な副作用
種類は異なりますが、共通してみられる副作用には次のようなものがあります。
- 吐き気、食欲増進・体重増加
- 倦怠感、興奮・落ち着きのなさ
- 便秘、めまい、不眠
- 性欲の変化、口の乾燥
これらは通常軽度ですが、重篤な副作用として自殺念慮、依存、離脱症候群が報告されています。
自殺リスク
抗うつ薬使用時の最大の懸念は自殺念慮の増加です。米国食品医薬品局(FDA)は、18歳未満の若者が抗うつ薬を服用すると自殺リスクが高まることを指摘しています。成人でも自殺念慮が現れる可能性があるため、すべての抗うつ薬には「自殺リスクに関する警告」が義務付けられています。
依存性
一部の抗うつ薬は依存性があるとされています。特に、過去に薬物乱用歴がある人は、特定の抗うつ薬の使用を避けるべきです。ただし、すべての抗うつ薬が依存を引き起こすわけではなく、依存性の有無は薬剤ごとに異なります。
離脱症候群(撤回症状)
抗うつ薬を急に中止すると、離脱症候群と呼ばれる症状が現れることがあります。主な症状はイライラ、悲しみ、頭痛、倦怠感、吐き気、不安、自殺念慮、めまいなどです。メイヨークリニックは、薬の服用をやめる際は医師の指導のもと、徐々に減量することを推奨しています。
総合的なリスク
抗うつ薬の主なリスクは自殺念慮ですが、依存や離脱症候群も無視できません。特に18歳未満の方は、服用前に必ず医師と相談し、リスクとベネフィットを慎重に評価する必要があります。
