うつ病の主な2タイプとその治療法
うつ病は、仕事・家庭・社会生活に深刻な影響を与える精神疾患です。多くの患者は「なぜ自分はうつになるのか」や「自分の症状はどのタイプに当てはまるのか」と悩みます。うつ病には主に2つのタイプがあり、ここではそれぞれの特徴と治療法を解説します。
大うつ病(臨床的うつ病)
大うつ病は「大うつ病性障害(Major Depressive Disorder)」とも呼ばれ、症状が少なくとも2週間続くのが特徴です。主な症状は以下の通りです。
- 持続的な落ち込みや興味・喜びの喪失
- 体重の著しい増減、食欲の変化
- 不眠または過眠
- 疲労感、無力感、罪悪感
- 集中力低下、優柔不断
- 自殺念慮や自殺未遂
産後うつ
産後うつは大うつ病の一形態で、出産後約4週間から症状が現れます。単なる「ベビーブルーズ」とは異なり、以下のような深刻な症状が続く場合は産後うつが疑われます。
- 長時間続く頭痛や極度の疲労感
- 理由のない泣き出しや感情の激しい変動
- 思考の歪み、無価値感や無力感
大うつ病の治療
治療は入院と外来のどちらが適切かで分かれます。自殺リスクが高い、日常生活が困難な場合は入院が推奨されます。軽度から中等度の場合は外来での定期的な評価が中心です。主に使用される抗うつ薬はPaxil(パキシル)やProzac(プロザック)で、副作用リスクが比較的低く、過量摂取時の致死率も低いとされています。
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は「躁うつ病」とも呼ばれ、躁状態(ハイ)と抑うつ状態(ロー)が交互に現れます。躁エピソードの主な症状は以下です。
- 誇大妄想や過剰な自尊心
- 多弁・話し続ける
- 危険な行動(無防備な性行為、衝動的な金銭使用)
- 睡眠欲求の減少、思考の高速化
治療せずに放置すると精神病性障害へ進行するリスクがあります。
双極性障害の治療
エピソードは再発しやすいため、継続的な治療が必要です。リチウムやバルプロ酸などのムードスタビライザーが第一選択薬となります。また、発作を誘発する「トリガー」を把握し、回避することも重要です。
