抗うつ薬と食事の相互作用

抗うつ薬はうつ病患者が気分を改善するために使用する薬です。薬の種類によって作用機序や副作用が異なり、食べ物との相互作用もあります。新しい抗うつ薬を始める前に、医師や薬剤師に食事との関係を確認しましょう。

MAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)と食事

  • MAOIはモノアミン酸化酵素の働きを抑制し、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を増加させます。効果は高いものの、食事との危険な相互作用があります。

  • チラミン、ドーパミン、トリプトファンを多く含む食品は、MAOI服用中(または服用中止後2週間以内)に避けるべきです。具体的には、熟成チーズ、ヨーグルト、アンチョビ、レバー(牛・鶏)、ニシン、キャビア、バナナなどがあります。

  • これらの食品は血圧を急激に上昇させ、 「高血圧クリーシス(危機)」 を引き起こす恐れがあります。重篤な場合は命に関わることもあるため、食事管理が必須です。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と食事

  • SSRIは脳内のセロトニン濃度を高めます。基本的に食事との重大な相互作用は報告されていませんが、空腹時に服用すると吐き気や胸焼けを感じることがあります。特にゾロフト(セルトラリン)などは注意が必要です。

  • キウイフルーツに含まれる天然セロトニンがSSRIの効果を増強する可能性が示唆されています。データは限られていますが、過剰摂取は避けた方が無難です。

その他の抗うつ薬と食事の相互作用

  • 非定型抗うつ薬のウェルブトリン(ブプロピオン)は、辛い食べ物を摂取した際に大量の発汗を引き起こすことがあります。健康上の問題は少ないものの、本人が不快に感じることがあります。

  • アルコールは多くの抗うつ薬、特にMAOIや三環系抗うつ薬と相互作用しやすいです。飲酒を続ける場合は、必ず医師や薬剤師に相談し、薬剤ごとの安全性を確認してください。

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