カタトニックうつ病の治療
カタトニックうつ病は、重度のうつ症状にカタトニア(長時間の無動、奇異な姿勢保持など)が伴う稀なタイプです。主な治療法としてベンゾジアゼピン、電気けいれん療法(ECT)、気分安定薬、抗精神病薬が用いられます。
症状
- 無動(動かず、無言)
- 否定症(他者の指示に対して抵抗)
- エコラリア(他人の言葉を繰り返す)
- アンビテンド(最初は抵抗し、後に協力する)
- 回避(検査者から目を背ける)
ベンゾジアゼピン
不安緩和、筋弛緩、鎮静、抗痙攣作用を持つベンゾジアゼピンは、カタトニア治療の第一選択薬です。ロラゼパムがよく使用され、カタトニック症状の改善が期待できますが、効果が不十分なケースや副作用が出ることもあります。
電気けいれん療法(ECT)
全身麻酔下で低電圧の電流を脳に流す治療法です。ベンゾジアゼピンが効果を示さない場合に、カタトニックうつ病の症状緩和に用いられます。
気分安定薬
バルプロ酸やリチウムなどが使用されますが、単独での治療は稀で、他の薬剤と併用して症状コントロールを補助します。
抗精神病薬
カタトニアと精神病症状が同時に現れる場合、リスペリドンなどの抗精神病薬が投与されます。カタトニックエピソードの持続時間や頻度を減少させる効果がありますが、単独治療は通常行いません。
