うつ病における否認の段階
絶望感や、かつて楽しめたことへの興味喪失、そして自殺念慮は、うつ病の典型的なサインです。多くの人がこれらの症状を抱えながら、治療を受けることや自分がうつ病であることを認めようとしません。これは「否認」の段階にあり、抜け出すのが非常に困難です。
うつ病の否認とは
うつ病は感情の問題であるため、感情的な課題に助けを求めることを嫌がる人が多いです。自分で問題を解決しようとしますが、成功することは稀です。うつ病は脳内の化学的変化という身体的要因が関与していることが多く、強い感情症状を引き起こします。意識的であれ無意識的であれ、否認が続くと本人は問題を認識できず、適切な支援を受けられません。
否認が起こる主な理由
- 対処機制としての否認:悲嘆の段階と同様に、機能を維持するために否認にすがります。たとえ実際の機能が低下していても、否認が続くと改善の機会が失われます。
- 外的要因やトラウマが「原因」だと考える:環境的な出来事や過去の出来事がうつの原因と捉え、感情的な問題を軽視します。
- 感情が混乱しすぎて客観的に考えられない:感情の渦中にいると、症状を正しく評価できず、否認に陥ります。
外部からの否認要因
- 感情は弱さの表れと教え込まれた文化や家庭環境。
- うつ病は自力で解決すべき問題と信じ、医療機関への受診を否定する考え。
- 医師やカウンセラーに感情を話すことへの不快感から、問題を無視しようとする。
否認段階の人を支援する方法
否認状態にある人に対しては、症状リストを示しながら「ここに当てはまる項目がありますか?」と具体的に確認します。必要なら診察に同行し、症状の説明をサポートしましょう。ただし、強制的に治療を受けさせようとすると逆効果で、相手はさらに引きこもったり反発したりします。まずは本人が問題を認めることが最優先です。
自分が否認しているときの対処法
自分自身がうつ病を否認していると感じたら、感情的な問題が医学的要因と結びついていることを受け入れましょう。自分の否認が「逃げ道」になっていると認識し、それが機能しないことを自覚することが第一歩です。その上で、信頼できる人に相談し、専門機関への受診を検討してください。
