よくある胃のトラブルと対処法
胃の概要
胃は食道の下、腸の上に位置し、食べ物を一時的に貯めて消化酵素で分解します。長さ約30cm、幅約15cmで、食事量に応じて形やサイズが変わります。成人の平均容量は約1リットルです。胃は強い胃酸を分泌し、食べ物を分解・吸収しやすくします。また、強力な筋肉が収縮して食物を混ぜ、胃内容物を小腸へ送ります。
消化不良・胸焼け(胃もたれ)
医学用語で「胃もたれ・胸焼け」は「消化不良(dyspepsia)」と呼ばれます。胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜が刺激されることで起こります。原因はカフェイン、アルコール、トマト、脂肪分の多い食事、ストレス、過食などです。対策としては食後4時間は横にならない、横になる場合は左側を下にして寝ることが有効です。市販の制酸剤や胃酸分泌抑制薬も症状緩和に役立ちます。
嘔吐
ストレス、アルコール、食中毒、妊娠、細菌やウイルス感染などが嘔吐の原因となります。自己管理は、数時間は食事や飲料を控えて胃を休め、脱水を防ぐために少量ずつの透明な液体(水、スポーツドリンク、ブイヨンなど)を摂取します。嘔吐が数時間以上続く、発熱・激しい頭痛・腹痛がある、または重度の脱水症状が見られる場合は医師の診察を受けてください。
下痢
下痢は水様で頻回な排便が特徴です。食中毒、ウイルス・細菌感染、ストレス、特定の食材への過敏症が主な原因です。対策は、脱水を防ぐために水分をしっかり補給し、胃腸に優しい食事(バナナ、アップルソース、トースト、白米など)を摂ることです。血便が出る、発熱が38℃以上になる、激しい腹痛が続く、重度の脱水が疑われる場合は速やかに医療機関を受診してください。
便秘
便秘は下痢とは逆に、排便回数が減り、便が硬くなって通りにくくなる状態です。食物繊維不足、運動不足、特定の鎮痛薬や咳止め薬の副作用が原因となります。セルフケアとしては、食物繊維を多く含む食品(全粒穀物、野菜、果物)を摂取し、水分を十分に取ること、適度な運動を取り入れることが有効です。
