子どもの吐き気と嘔吐
子どもの吐き気や嘔吐は、親にとって胸が痛む瞬間です。子どもは成長過程で必ず一度は経験しますが、ウイルスや偏頭痛、腎臓結石などさまざまな原因が考えられます。
原因
主な原因は胃腸炎(ロタウイルスやノロウイルスなど)のウイルス感染や食中毒です。また、尿路感染症、耳の感染症、腎臓結石、腸の疾患、糖尿病といった基礎疾患の症状として現れることもあります。特定の薬剤が副作用で吐き気・嘔吐を引き起こすこともあります。
治療法
ウイルス性の嘔吐は自然に経過させ、脱水を防ぐことが基本です。固形食が食べられなくても、少量ずつ頻回に透明な液体や電解質飲料、氷のかけらを舐めさせて水分補給を促します。食事はスープやブロスから始め、徐々にクラッカーやトースト、米、りんごソース、バナナへと移行させます。嘔吐が24時間以上続く、または症状が改善しない場合は小児科医に相談し、必要に応じて薬物治療を受けます。
予防・対策
手洗いを頻繁に行うことで胃腸ウイルスの感染を防げます。基礎疾患が原因の場合は、根本的な病気の管理が予防につながります。食中毒や食事性の嘔吐に対しては、嘔吐自体を止める薬は通常処方されません。体が有害物質を排除しようとする自然な反応として受け止め、適切な水分補給と休養を心がけましょう。
誤解
子どもの吐き気・嘔吐そのものは伝染しませんが、原因となるウイルスや細菌は感染力があります。また、嘔吐の音・匂い・光景が他の子どもに吐き気を誘発することがあります。
注意点
脱水は早期に進行しやすいので、以下の症状が見られたらすぐに小児科医へ連絡してください。
・嘔吐が24時間以上続く
・血液や胆汁が混じった嘔吐
・極度のだるさや眠気
・高熱が続く
・口や唇が乾燥し、涙が出ない
・尿量が減少
・頭痛や首の痛みがある
