肝硬変は肝臓が線維化し、機能低下を招く疾患です。出血やむくみ、体重減少、慢性的な吐き気などの症状がみられます。根本的な治療は難しいため、症状をコントロールする食事療法が重要です。
タンパク質とナトリウム
肝硬変患者は、タンパク質を適度に、ナトリウムは低く抑える食事が推奨されます。EMedTVによれば、1日のナトリウム摂取は2,000 mg以下を目安にしましょう。ナトリウムを制限することで、体液貯留や下肢のむくみを防げます。
具体的な対策としては、食塩の使用量を減らすこと、低ナトリウムの代替調味料を選ぶこと、加工食品や冷凍食品はなるべく避け新鮮な食材を中心にすることが挙げられます。缶詰の野菜やスープ、グレービーはナトリウムが高めなので、手作りや新鮮なものに置き換えましょう。
タンパク質の必要量は症状により変わります。体重減少や嘔吐、食欲不振がある場合は、失われた栄養を補うために通常より多めのタンパク質が必要です。一方、症状が落ち着いているときは適度な量に抑え、症状が活発なときは増やすようにしましょう。
また、1日3食ではなく、5〜6回に分けた少量の食事を取ることで、総カロリーとタンパク質を確保しやすくなります。
一般的な推奨事項
EMedTVが提案する心臓に優しい食事を基本とし、以下の点に留意してください。
- 主食は野菜・果物・全粒穀物(ライ麦、大麦、小麦など)を中心にする。
- 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の摂取を控え、総脂肪エネルギーは1日総カロリーの30%未満に抑える。
- 適切な栄養を確保しながら、手術や治療に耐えられる体力を維持する。
