除細動器の管理とメンテナンス方法
体内除細動器と体外除細動器の違い
心拍リズムに異常がある患者には、体内に除細動器を埋め込むことがあります。体内除細動器は心拍が遅くなる・停止するのを感知し、自動で電気ショックを与えて心拍を回復させます。一方、体外除細動器は心筋梗塞や急性心停止が起きた際に、救命のために外部から使用する装置です。多くは操作が簡単で、ショックが必要かどうかを内部アルゴリズムが自動判定します。
体内除細動器のケア
体内除細動器は、プログラマ、発電装置(バッテリーとコンピュータを内蔵した金属ケース)、そして心臓へ接続するリード線から構成されます。手術は通常30分~1時間で完了し、手術後は2時間程度回復室で安静にします。
- 術後の注意:最初の2~4週間は左側で寝るのを避け、リード線への負荷を減らします。
- リード線の保護:肩や上半身に強い圧力をかけないようにし、テニスや水泳、ウェイトトレーニングなどの激しい運動は術後最低6か月は控えます。ゴルフなどの軽い運動でも最低3か月は避けることが推奨されます。
- 長期的な管理:バッテリーの残量は定期的にチェックし、医師の診察で装置の動作確認を受けます。バッテリーが劣化すると再手術が必要になるため、早めの交換が重要です。
体外除細動器のケア
体外除細動器(AED)を所有している場合は、まず正しい使用方法を学びましょう。AED講習を受講すれば、パッドの貼付位置や操作手順を身につけられます。
- 月1回の点検:ほとんどの機種は自己診断機能が搭載されており、電源を入れて取扱説明書の指示に従うだけでチェックできます。エラーメッセージが表示されないか確認してください。
- パッドの有効期限確認:パッドは一定期間で劣化します。ケースを開けて製造年月日を確認し、期限が切れたら新しいパッドに交換してください。
- 保管方法:専用のキャリングケースに入れて持ち運びましょう。多くの機種は付属ケースがあり、医療用品店でも購入可能です。
適切に管理すれば、除細動器は緊急時に命を救う重要なデバイスとして長期間機能し続けます。
