肝不全の末期症状と治療法

肝不全とは

肝不全は、肝臓が本来持つ機能の大部分を失い、回復できなくなる状態です。肝臓は体内最大の腺性臓器で、毒素の除去や代謝など多くの重要な役割を担っています。肝不全は急性・慢性のいずれかで起こり、生命に関わる重篤な疾患です。

慢性肝不全と急性肝不全の違い

慢性肝不全は数年にわたって徐々に進行します。主な原因はB型・C型肝炎、肝硬変、アルコール過剰摂取、栄養不良などです。一方、急性肝不全は48時間以内に症状が出ることが多く、薬剤過剰摂取や中毒が主因です。

肝不全の進行過程

米国肝臓財団によると、肝疾患は一定のパターンで進行します。初期段階では肝臓が腫れ、圧痛を伴いますが、症状はほとんどありません。治療が遅れると線維化が進み、正常組織が瘢痕組織に置き換わります。肝臓が自己修復できなくなると「肝硬変」と呼ばれる状態になります。

末期肝不全の症状

皮膚や眼球の黄染(黄疸)、出血や打ち身が起きやすくなる、眠気、腹部に水がたまる(腹水)などが現れます。また、意識混濁や錯乱、最悪の場合は昏睡や死に至ります。

治療法

急性肝不全は早期に発見すれば、原因除去や肝機能の回復が期待できます。アルコールは絶対に避け、食塩・タンパク質の摂取も制限します。慢性肝不全では、残存する肝機能をできるだけ保つことが目的です。末期に至った場合は肝移植が唯一の根本的治療となります。

肝移植

肝移植は、病んだ肝臓を健康な肝臓(全肝または部分肝)と置き換える手術です。部分肝でも移植後に残りの部分が増殖し、機能的な肝臓となります。肝不全で生命が危険にさらされている患者にとって、移植は最終的な救命手段です。米国肝臓財団の統計では、約1万7千人が肝移植待機リストに登録されています。

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