変形性関節症(OA)とは何か?
変形性関節症(Osteoarthritis、OA)は、関節の軟骨がすり減ることで起こる最も一般的な関節炎です。軟骨は手足、股関節、膝、腰、首などの関節の滑らかな動きを支えています。軟骨が減少すると、骨同士が直接擦れ合い、痛みやこわばり、可動域の制限を引き起こします。重症化すると関節が全く動かなくなることもあります。
影響を受けやすい人
2010年時点で、米国だけでも約2,000万人が変形性関節症を患っています。人種差はほとんど見られませんが、日系アメリカ人はやや罹患率が高い傾向があります。45歳未満では男性の方が罹患しやすく、55歳以上になると女性の割合が圧倒的に増えます。
加齢に伴うOA
加齢そのものが主な原因です。関節は生涯にわたって使用され続けるため、時間とともに軟骨が劣化します。加齢に伴い関節内の水分は増加し、軟骨を維持するたんぱく質は減少します。この変化が長年続くと軟骨が完全に失われ、痛みを伴う変形性関節症が発症します。家族性に骨粗鬆症がみられることから、遺伝的要因がリスクを高める可能性も指摘されています。
二次性OA(二次性変形性関節症)
加齢以外の要因でも発症します。長期間にわたるコンタクトスポーツ(例:サッカー)で関節を繰り返し負傷すると、膝関節にOAが起こりやすくなります。最も一般的な二次性原因は肥満で、余分な体重が関節、とくに膝に過度の負荷をかけます。糖尿病や痛風、成長ホルモン異常、先天性関節欠損などもリスクを高めます。
予防
加齢によるOAは完全に防げないことが多いですが、二次性OAのリスクは低減できます。肥満傾向にある人は、適切な食事と定期的な運動で体重管理を行いましょう。既に肥満の方は体重を減らすことで膝への負担を軽減できます。サッカーやウェイトトレーニングなど関節に強い負荷がかかるスポーツを長期間続ける場合は、専門トレーナーと協力してストレッチやマッサージ、適切な休息を取り入れることが重要です。
治療
軽度の症例では、痛みが出たときや日常的に非ステロイド性抗炎症薬(例:ナプロキセン)を服用して痛みと炎症を抑えることが推奨されます。関節への負担を減らすストレッチや体操、理学療法・マッサージも併用されます。症状が強い場合は、炎症を抑えるコルチゾン注射が有効です。関節変形が著しい重症例では、関節置換術や関節形成手術が検討されます。
