Tスコアとは何ですか?

骨密度検査(骨粗鬆症や骨減少症の診断)では、結果が「Tスコア」という数値で示されます。Tスコアは、あなたの骨密度を30歳の健康な成人(骨密度が最も高い年齢)と比較したものです。1994年に世界保健機関(WHO)が策定したこの評価基準は、現在世界中で標準的に使用されています。

検査の対象と意義

  • 主に閉経後の女性や50歳以上の男性に対して、骨密度測定(DXA)によるTスコアの評価が行われます。小児・青年期の健康な人や閉経前女性への定期的な検査は、米国骨粗鬆症財団(National Osteoporosis Foundation)では推奨されていません。測定は、股関節と脊椎の骨密度を中心に行う「セントラルDXA」装置が一般的です。

正常範囲

  • Tスコアが+1から-1の範囲は、30歳の健康な成人と同等とみなされます。

    Tスコアが+1〜-1の間であれば、股関節と脊椎の骨密度は健康な30歳成人と同程度です。ただし、他部位の骨密度が低い可能性があることは留意してください。

骨減少症(Osteopenia)

  • Tスコアが-1.0〜-2.5の範囲にある場合、股関節と脊椎の骨密度は正常より低く、骨減少症と診断されます。医師と相談し、骨の健康を維持・改善する方法(栄養・運動・生活習慣)について検討してください。スコアが-2.5に近い場合は、骨粗鬆症治療の可能性も含めて詳しく話し合うことが重要です。

骨粗鬆症(Osteoporosis)

  • Tスコアが-2.5未満になると、骨粗鬆症と診断されます。スコアが低いほど骨量が減少し、骨折リスクが高まります。医師と相談し、薬物療法や低負荷の運動プログラムなどの治療方針を決定してください。

    外傷なしで骨折が生じた既往がある場合でも、骨粗鬆症と診断されることがあります。研究によれば、Tスコアが-2.5以上でも骨折が起こり得るため、骨密度は骨強度を決める要因の一つに過ぎません。複数回の脆弱性骨折がある場合は、Tスコアに関係なく「重度骨粗鬆症」とみなすことが推奨されています。

検査の頻度

  • 骨粗鬆症の治療薬を服用中の方は、セントラルDXAによる骨密度検査を2年に1回受けることが一般的です。医師の判断により、1年後に再検査を勧められることもあります。

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