膝蓋腱(パテラ腱)の構造と主な損傷

膝蓋腱は膝蓋骨(パテラ)を包み、太ももの前面にある大腿四頭筋と脛骨(すねの骨)の上部をつなぎます。最も一般的な膝蓋腱の損傷は炎症、すなわち腱炎(テンドナイト)です。

衝撃による損傷

膝の前面に強く着地したり、何かが直接膝蓋腱に当たると、一時的に炎症が起こりますが、長期的な損傷で見られる微細な裂傷や炎症を引き起こすことはまれです。

腱のトラッキング不良

膝蓋腱が脛骨上部の溝を正しく滑らず、膝関節軟骨上を通過すると、過度な負荷がかかり損傷しやすくなります。これは最も一般的な膝蓋腱損傷の原因です。

過度のトレーニング

特に寒い環境で適切な防寒がされていない状態での過度なトレーニングは、膝蓋腱炎を引き起こしやすいです。寒さは腱を脆くし、微細な裂傷や刺激を受けやすくします。

脛骨のねじれ(足底アーチ低下)

足底アーチが崩れ、膝蓋腱が脛骨のねじれに伴って負荷を受けると損傷します。インソールなどの矯正具でアーチ崩壊を防ぎ、膝蓋骨のトラッキングを保つことが重要です。

不十分なウォームアップ

ウォームアップが不十分だと膝蓋腱炎を招きやすくなります。ウォームアップ開始時に膝が痛むが、終わる頃には楽になることがあります。これは大腿四頭筋の内側広筋(vastus medialis)が十分に働き始めるまでに時間がかかるためです。

対策と予防

適切なウォームアップ、過度な負荷の回避、寒冷環境での防寒、足底アーチのサポートなどが膝蓋腱の健康維持に役立ちます。

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