上部前葉伸筋腱の損傷について

位置

伸筋腱は手や指、足や足指の背側に走り、手では前腕の筋肉に付着し、指先へと細く平らに広がります。足では下腿の小さな筋肉に付着し、足背部を横切って足指へと伸び、足を上げ下げする働きをします。

主な損傷例

伸筋腱は皮膚に近く保護組織が少ないため、軽い外傷でも裂けやすいです。手や指の背側への切創や強い衝撃、指を挟む動作で腱が骨から離れることがあります。稀に手首の関節炎が原因で腱が断裂することもあります。足の場合は、炎症(腱炎)が最も一般的な障害です。

マレット指

指先の伸筋腱が切断または骨から離れると、指先が伸ばせなくなり、下垂した状態になります。切創や指を挟む事故が原因です。治療は腱縫合と、4〜8週間の装具固定が必要です。

ブティニエ変形

指の中関節付近で伸筋腱が切れたり裂けたりすると、指の中関節が下がり、指先が上向きに曲がります。これも切創や挟む事故が原因です。手術で縫合し、同様に4〜8週間の装具で固定します。

炎症(腱炎)

足の伸筋腱が炎症を起こすと、足背部に鋭い痛みと腫れが生じます。走行中や足を伸ばすと症状が悪化しやすく、過度の使用、きつい靴、凹凸のある路面が原因となります。安静と氷冷が基本で、症状が落ち着いたら理学療法で筋肉を強化し、再発を防ぎます。

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