手首骨折に対する理学療法

手首骨折とは、手首を構成する骨のいずれかに亀裂が入った状態を指します。手首関節は前腕の骨と手の小さな骨が接続する部位にあり、骨折が起こると腫れが著しく、形が崩れます。さらに、わずかな動きでも激しい痛みが生じます。

理学療法の役割

骨折の程度に応じて、手術、牽引、薬物療法などが選択されます。手術後のリハビリとして、理学療法(フィジカルセラピー)が広く用いられます。理学療法士は、骨折の部位・タイプ・重症度に合わせて、骨を元の位置に戻すことを目的としたエクササイズプログラムを作成します。多くの場合、手術後に開始すると最も効果的です。手首の骨折回復に有効とされる代表的なエクササイズは、手首屈曲・伸展ストレッチ、回外(スーパーネーション)ストレッチです。

手首屈曲ストレッチと伸展ストレッチ

  • 手首屈曲ストレッチ:患側の腕を前に伸ばし、手のひらを上向きにし、肘は伸ばしたまま固定します。反対側の手で患側の手首を握り、前腕に伸びを感じるまでゆっくり引きます。3〜5秒キープしたら、同じ時間だけリラックスします。これを10回繰り返します。

  • 手首伸展ストレッチ:患側の腕を前に伸ばし、手のひらを下向きにし、指は軽く曲げ、肘は伸ばしたままにします。反対側の手で患側の手首を握り、前腕に伸びを感じるまで下方向に引きます。3〜5秒キープし、3〜5秒リラックスする動作を10回繰り返します。

回外(スーパーネーション)ストレッチ

  • 別名「回内ストレッチ」とも呼ばれますが、ここでは回外を行います。患側の腕を前に伸ばし、手のひらを上向きにした状態で握手の姿勢を取ります。そのまま手のひらが上から下になるようにゆっくり回転させます。3〜5秒保持し、同じ時間だけリラックスする動作を10回繰り返します。

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