糖尿病の方が摂取すべき炭水化物量と糖質の計算方法
はじめに
1型、2型、妊娠糖尿病など、診断直後や血糖コントロールがうまくいかないとき、1日にどれだけの炭水化物を摂取すべきかを決めるのは大変です。糖尿病では膵臓からのインスリン分泌が不足するか、体の細胞がインスリンに抵抗性を示します。インスリンは血中のブドウ糖を細胞に取り込ませエネルギーに変えるホルモンです。医師からは経口血糖降下薬やインスリン注射が処方されますが、食事管理も血糖コントロールに欠かせません。そこで、炭水化物の量を正しく計算する手順をご紹介します。
必要なもの
- 計算機(またはスマートフォンの電卓)
- 血糖測定器(グルコメーター)
- 食事記録ノート
- 血糖値ログシート
計算手順
- BMI(体格指数)の算出
体重(ポンド)×703 ÷(身長(インチ))² で求めます。例:体重143ポンド、身長66インチの場合、(143×703)÷66÷66≈23。
- BMIに基づく体重区分の判定
・正常:18.5〜24.9
・過体重:25〜29.9
・肥満:30以上 - 1日の推定カロリー摂取量の設定
体重区分に応じて目安を決めます。
- 正常体重:1,800〜2,000kcal
- 過体重:1,600kcal
- 肥満:1,200〜1,400kcal
- 炭水化物からのエネルギー比率を計算
総カロリーの約40〜45%(0.43)を炭水化物に割り当てます。例:2,000kcal×0.43=860kcal。
- 炭水化物の重量(g)に換算
炭水化物は1gあたり4kcalなので、860kcal÷4=215g が1日の目安です。
- 炭水化物交換単位に変換
1交換=15gの炭水化物。215g÷15≈14交換となります。
- 食事プランの作成
1日の交換数を朝食・昼食・夕食・間食に配分します。目安は
・朝食:3交換(≈45g)
・昼食:3交換
・夕食:3交換
・間食:1〜2交換(15〜30g) - 食後血糖値のチェック
食後2時間で血糖値を測定し、180mg/dL以上なら炭水化物量を見直します。朝の空腹時血糖が130mg/dL以上の場合はインスリン量の調整が必要です。
- 記録と評価
血糖ログと食事日記をつけ、パターンを分析します。また、3か月ごとに医師にヘモグロビンA1cを測定してもらい、7%未満を目指しましょう。
