低血糖とは

低血糖、すなわち血糖値が低下する状態は、1型糖尿病の子どもに特に多く見られます。子どもの体重や年齢に対して血中グルコースが基準以下になると低血糖と診断されます。

原因

食後、特に炭水化物が多い食事の後に血糖値が下がりやすくなります。炭水化物は血流に取り込まれ、インスリンというホルモンがエネルギーとして利用します。血糖が低下すると、もう一つのホルモンであるグルカゴンが肝臓に働きかけ、グリコーゲンを分解して新たなグルコースを供給します。

リスクが高い子ども

1型糖尿病の治療でインスリン注射を受けている場合、体内の血糖調節が乱れやすく、低血糖が起こりやすくなります。自然に低血糖が起きることは10歳未満ではまれですが、インスリン療法を受けるとリスクが高まります。

症状

低血糖の初期症状は「空腹感」や「頭痛」、そして「イライラ」です。放置すると、足がふらつく、動揺する、皮膚が冷たく湿ったようになる、顔色が青白くなる、視界がぼやける、エネルギーがなくなる、心拍が速くなるなど、より深刻な症状が現れます。子どもそれぞれに特徴的な症状の組み合わせがあるため、普段の様子と照らし合わせて把握しておくことが重要です。

血糖値の目安

測定機器がある場合はまず血糖値を確認しましょう。9歳以上の子どもで 4 mmol/L(72 mg/dL)未満、9歳未満で 6 mmol/L(110 mg/dL)未満かつ低血糖症状があると、低血糖と判断できます。

血糖値を上げる方法

速やかに血糖を上げるために、単純糖質を含む食品を10〜15 g程度与えます。例としては、牛乳、無糖ジュース、炭酸飲料などが適しています。過剰に与えると血糖が急上昇し、再び低血糖になる恐れがあるので注意してください。

経過観察

糖質を摂取したら10〜15分ほど待ちます。その間は子どもに過度な食欲があっても追加の食事は与えず、再度血糖値を測定します。血糖が上がっていなければ、再度10〜15 gの糖質を与えてください。