高タンパク質ダイエットの欠点とリスク
フィットとヘルシーの違い
栄養学者で元プロアスリートのユリ・エルカイムは『Eating for Energy』で「フィットであっても健康であるとは限らない」と警鐘を鳴らしています。肉とフルファット乳製品だけの高タンパク食でも、体内が酸性に傾くと病気の温床になる可能性があります。
高タンパク食の主張されるメリット
- 食欲抑制
- 満腹感が持続する
- 体重減少
- 食事量を細かく計算する必要がない
- 筋肉増強がしやすい
誤解と正しい情報
筋肉をつくるために大量の動物性タンパクが必要という考えは誤りです。ベジタリアンのボディビルダー、スティーブ・ホルトのように、植物性タンパクでも十分に筋肉は育ちます(公式サイト)。
1日5〜10皿の果物・野菜と、玄米やキヌアといった全粒穀物を取り入れれば、体はアルカリ性に保たれ、肉や乳製品が提供する栄養素に加えてミネラルや抗酸化物質も摂取できます。
体重減少はカロリー収支がマイナスになることが前提です。食事量を無視しても、消費カロリーが摂取カロリーを上回らなければ痩せません。
本当に空腹を感じるのはサラダを欲する時です。多くの人は甘いものや加工炭水化物をすぐに欲しますが、これらは5分以内で食べられる手軽さが依存性を生み出します。
満腹感は「カロリー密度」ではなく「栄養密度」で決まります。野菜や全粒穀物中心の食事ですぐに空腹を感じる場合、体はカロリーが高く栄養価の低い加工食品を欲しているサインです。
高タンパク食の危険性
酸性化:炭水化物が不足すると体は脂肪をエネルギーに変えますが、同時にケトン体が蓄積し、アシドーシスや臓器障害を引き起こす恐れがあります。
消化・排泄の負担:加熱された食材は酵素が失われています。生の果物や野菜に含まれる酵素は消化を助けますが、加熱した肉は消化に多くの酵素を必要とし、腸への負担が大きくなります。
高脂肪:肉や乳製品には飽和脂肪酸が多く、心血管疾患のリスクを高めます。
化学物質:有機飼育・草食でない牛の肉には成長促進剤や抗生物質が含まれ、硝酸ナトリウムなどの保存料も使用されます。これらはヒトへの毒性が懸念されながら、農薬と同様に規制が緩いままです。
シンプルな指針
健康で若々しくいるための確実な方法は「大地の恵み」を食べることです。できるだけ自然に近い状態の食材—生の果物・野菜、発芽したナッツ・穀物・種子—は、体が必要とするすべての栄養素を供給し、長寿とフィットネスを支えます。
