イオンは電荷を帯びた原子の一部で、体内で情報伝達や様々な生理機能に関与します。食品中に含まれる固体形態のイオンは、体が正常に機能するために必要な栄養素を供給します。

カルシウム

カルシウムは骨を作る役割を担い、子どもの骨形成を促し、成人の骨粗鬆症予防にも寄与します。主な固体形態はヨーグルトやチーズなどの乳製品ですが、大豆、加熱したほうれん草、骨付き缶サーモン、シリアルやワッフルなどの強化穀物にも含まれます。

リン酸塩(リン)

リン酸塩は骨構造や細胞膜の主要成分で、エネルギーの産生・貯蔵にも関与します。ほぼすべての生物に含まれ、牛肉や七面鳥、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ナッツやパンにも豊富に含まれます。

ナトリウム

ナトリウムは細胞膜と共に働き、浸透圧の調整により細胞が水分を吸収できるよう助けます。食塩中の約40%がナトリウムイオンで、加工食品の保存料としても利用されます。例として、リンゴ1個に1〜2 mg、ファーストフードのアップルパイ1個に約400 mg含まれます。1日の最低必要量は1,500 mgです。

鉄は血液に不可欠な成分で、不足すると貧血になり、倦怠感が現れます。赤身肉は固体形態の鉄を効率的に摂取できる代表的な食品ですが、ブロッコリー、サツマイモ、ほうれん草、全粒粉のパンや乾燥豆にも含まれます。

カリウム

カリウムは神経や筋肉の機能、体内の水分バランスを調整し、タンパク質の合成を助けて筋肉・骨・細胞の形成に寄与します。代表的な食品はバナナですが、乾燥アプリコット、カンタロープ、ビート、オレンジジュース、皮ごとのジャガイモなどにも豊富です。