小麦デキストリンとオオバコ殻(サイリウム)の違い

事実

  • 小麦デキストリンは小麦デンプンから作られる食物繊維です。米国食品医薬品局(FDA)はデキストリンをトウモロコシ、ジャガイモ、小麦など植物性デンプンから製造された食品添加物と定義しています。オオバコ殻(サイリウム)は、インドやパキスタン原産のプラントゴ・オバタ(Plantago ovata)の種子の外皮から得られます。その利用は何世紀にもわたり、胃腸の不調を和らげるハーブ療法として行われてきました。

比較

  • サイリウムは最も豊富な水溶性食物繊維の一つで、1テーブルスプーン(約15 g)あたり約13 gの繊維を含みます。水に混ぜると膨張し、ゲル状の粘性物質を作ります。この特性が下剤効果と大腸洗浄効果をもたらします。一方、小麦デキストリンも高繊維で、同量で約8 gの繊維を含みますが、液体を厚くする作用はサイリウムほど強くありません。参考までにオートブランは約1 gです。
  • 小麦デキストリンは店頭で単体で販売されることは少なく、Benefiber(ベネフィバー)などのブランド名で粉末状に販売されています。サイリウムは健康食品店でハーブサプリとして、またMetamucil(メタミュシル)などの製品の主要成分として入手できます。
  • 小麦デキストリンはサイリウムに比べてガスや膨満感が少なく、液体で急速に粘度が上がらないため、飲みやすいと感じる人が多いです。サイリウムは使用開始直後の1〜2週間にガスや膨満感が出やすいですが、個人差があります。どちらの繊維でも敏感な人には同様の症状が起こることがあります。

考慮すべき点

  • FDAは「20 ppm 未満」の基準で小麦デキストリンを「グルテンフリー」と認めていますが、製造過程で完全にグルテンが除去される保証はありません。グルテン過敏症の方は使用を避けた方が安全です。一方、サイリウムは小麦を原料としないため、グルテンに対しては安全です。
  • 『Journal of Clinical Gastroenterology』のレビューでは、可溶性食物繊維が過敏性腸症候群(IBS)の症状緩和に役立つと報告されています。ガスや膨満感が出やすいサイリウムに対し、比較的これらの副作用が少ない小麦デキストリンは、IBS患者にとって有力な選択肢となります。
  • 60 件以上の臨床試験で、可溶性食物繊維の定期的な摂取は2型糖尿病患者に安全で、血糖コントロールの改善が確認されています。大量に摂取する場合は、血糖降下薬の用量調整が必要になることがあるため、医師と相談してください。食物繊維は消化速度と糖の吸収を遅らせるため、薬剤の必要量が減少する可能性があります。

可能性

  • 1997 年に FDA はサイリウムを含む食品に対し、心血管疾患リスク低減の健康表示を認めました。その後の『American Journal of Clinical Nutrition』の研究では、可溶性食物繊維全般が総コレステロールと LDL コレステロールを 5〜8 % 程度低下させることが示され、コレスチラミンやコレスチポールなどの薬剤の約半分の効果とされています。小麦デキストリンはシリアル、朝食バー、クッキーなど多くの加工食品に添加され、食物繊維強化が進められています。

注意点

  • 小麦デキストリンもサイリウムも水溶性食物繊維であり、体内の水分を吸収します。そのため、摂取時は十分な水分補給が必須です。特にサイリウムは粘度が高く飲み込みにくいため、嚥下障害のある方は使用を控えるべきです。

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