ビタミンB12の血中濃度上昇の原因

ビタミンB12上昇の主な原因

ビタミンB12(コバラミン)は神経細胞や赤血球の形成、DNA合成に不可欠です。血中B12濃度が高くなることは稀で、主に肝機能低下や血液疾患が原因です。サプリメントでの過剰摂取は通常、血中B12を上昇させません。

肝疾患

  • 肝硬変:肝臓の瘢痕化によりB12の代謝・排泄が低下し、血中に放出されます。オランダ・ブレダのAmphia Hospitalが2003年に発表した「Clinical Biochemistry」の研究では、肝硬変患者のB12上昇が確認されました。
  • 肝炎:肝臓に蓄積されたB12が肝細胞の破壊に伴い血中に漏れ出します。治療せずに進行すると肝不全や肝がん、最終的に肝硬変へと移行する恐れがあります。

血液疾患

  • 慢性骨髄性白血病(CML):骨髄の癌で、血清タンパク質がB12と結合しやすくなるため血中濃度が上昇します。American Journal of Clinical Nutritionによれば、肝臓タンパク質よりも血清タンパク質がB12を結合し、B12転移酵素の欠乏も影響するとされています。
  • 真性多血症(Polycythemia vera):赤血球が過剰に産生される疾患で、B12の結合が障害され過飽和状態になります。上記のAmphia Hospitalの研究でも、真性多血症患者のB12上昇が報告されています。さらに、進行すると骨髄線維症(myelofibrosis)を伴い、白血球・血小板も減少します。

以上のように、B12の血中上昇は主に肝機能障害や特定の血液疾患が原因です。異常が疑われる場合は、医師に相談し、適切な血液検査を受けましょう。

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