水素添加油の種類と健康への影響

水素添加(水素化)とは、食用油を高温で加熱し、水素分子を取り込ませて油を固体化させる加工です。油は部分的に水素化するか、完全に水素化するかで分類され、体への影響も異なります。

トランス脂肪酸(部分水素化植物油)

部分水素化された植物油は「トランス脂肪酸」と呼ばれ、加工食品や外食で広く使われています。トランス脂肪は善玉コレステロール(HDL)を低下させ、悪玉コレステロール(LDL)を上昇させます。レストランでは一度の油で複数回揚げ物を調理し、コストを抑えるために使用されますが、近年はKFCなどが使用を中止する動きがあります。米国食品医薬品局(FDA)は、1食あたり0.5g未満のトランス脂肪であれば「トランス脂肪なし」表示を許可しています。

ショートニング

ビスケットやパイなどの焼き菓子ではショートニングが使われます。かつては部分水素化油が主成分でしたが、現在はトランス脂肪を抑えるために完全水素化油や部分水素化大豆油が使用されています。それでも脂肪分は高く、健康食品とは言えません。代替としてバターや、ショートニングの3/4をアップルソース、プルーンペースト、アップルバターに置き換える方法があります。

マーガリン

当初はバターの代替として健康志向で販売されましたが、スティックタイプの多くは部分水素化油を含んでいます。トランス脂肪が除去されたタイプや飽和脂肪が少ないタイプもありますが、ベーキングにはバターを、よりヘルシーにしたい場合はアップルソースを使うと良いでしょう。

完全水素化油

コーン油や綿実油は完全水素化油です。トランス脂肪を含まないため、部分水素化油よりコレステロールへの影響は少ないですが、飽和脂肪が多く摂取は控えるべきです。ピーナッツ油は完全水素化油でありながら、一価不飽和脂肪(「良い」脂肪)を豊富に含みます。

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