高齢者のための栄養評価ツール
RNJournal.comの報告によると、81%もの高齢患者が栄養不良のリスクを抱えています。早期発見と積極的介入のために、栄養評価は欠かせません。臨床・生化学・身体測定を組み合わせた客観的検査は複雑で、必ずしも高齢者に適切とは言えません。そこで、特に高齢者の栄養問題を簡便かつ信頼性高く測定できる5つのツールを紹介します。
Mini Nutritional Assessment(MNA)
MNAは身体診察、身体測定、質問項目を組み合わせ、栄養リスクを評価します。薄毛や皮下出血、皮膚の変化などの身体的サインと併せて評価し、リスクの有無や重度をスコアで示します。
Mini Nutritional Assessment – Short Form(MNA‑SF)
MNA‑SFはMNAの簡易版で、6項目の質問に約4分で回答できます。BMIの代わりにふくらはぎ周径を測定し、摂取状況、食事形態、処方薬、歩行能力、併存疾患を評価します。
NUFFE(Nutritional Form for the Elderly)
NUFFEは15項目からなる評価表で、既往歴・食事内容・自立度などを総合的に判断します。RNJournal.comの研究では、入院高齢患者に適用した結果、栄養問題の検出率が上がり、医師・看護・栄養士への紹介が増加、感染率や在院日数が減少しました。
Resident Assessment Instrument(RAI)
多くの介護施設で用いられるRAIは、入居時に体重・身長・体重減少歴・食事摂取量を記録し、栄養リスクを判定します。リスクが認められた場合は、速やかに医師・看護師・栄養士が介入します。
Nutritional Health Screen(NHS)
NHSは家族や医療従事者が利用できる10問のチェックリストです。はい/いいえで回答し、合計点が6点以上の場合は高リスクと判断します。簡便で会話のきっかけにもなります。
まとめ
上記の5つのツールは、短時間で実施でき、評価の信頼性も高いため、医療現場や介護施設での栄養リスク管理に有効です。
