危険なダイエットとは何か?
バランスの取れた食事は、健康な体を維持するために欠かせません。肉・乳製品・穀物・野菜・油・果物の6つの食品群から適量を摂ることが理想的です。特定の栄養素を過剰に摂取すると、体に有害な副作用が生じることがあります。
高タンパク質ダイエットのリスク
タンパク質はすべての体細胞に必要な成分で、髪や爪の構成、組織の修復、筋肉の生成に関わります。体内に蓄えることができないため、毎日供給が必要です。しかし、総カロリーの30%以上をタンパク質で摂取すると、ケトーシスのリスクが高まります。脂肪が分解されてケトン体が生成され、腎臓はこれを排出しようとして過剰に水分を失い、脱水や骨のカルシウム・筋肉量の減少を招きます。口臭、めまい、心臓への負担などの症状も現れます。健康的なタンパク質の目安は、総カロリーの約15%です。
高脂肪ダイエットのリスク
脂肪はエネルギー源として重要ですが、過剰に摂取すると肥満、心疾患、特定のがんのリスクが上昇します。脂肪は総カロリーの20~35%程度が適量です。脂肪は飽和脂肪、非飽和脂肪、トランス脂肪の3種類に分かれます。飽和脂肪は常温で固体で、血中コレステロールを上昇させ心疾患のリスクを高めます。非飽和脂肪は液体で、飽和脂肪の代わりに摂取するとコレステロールを低下させます。トランス脂肪は水素添加により生成され、LDL(悪玉)コレステロールを増加させ、HDL(善玉)コレステロールを低下させます。いずれの脂肪も過剰に摂取すれば体重増加につながります。
極低脂肪ダイエットのリスク
脂肪の摂取を極端に制限(総カロリーの0~19%)すると、女性の不妊やホルモンバランスの乱れが起こりやすくなります。また、心疾患やがんの予防効果が低下し、脂溶性ビタミンの吸収が阻害され、HDLコレステロールが減少します。
低炭水化物ダイエットのリスク
低炭水化物ダイエットはカロリーと水分の減少により体重が減りますが、タンパク質や脂肪が多くなるため、がんや心疾患のリスクが高まります。野菜や果物を制限すると食物繊維が不足し、便秘などの消化器症状が現れやすくなります。また、炭水化物が極端に少ないとケトーシスが起こりやすくなります。
