ザクロ(石榴)の栄養と健康効果
ザクロ(石榴)の栄養と健康効果
ザクロ(学名: Punica granatum)は、地中海と中東で最初に栽培された栄養価の高い果実です。直径約5~12センチメートルの厚い赤い外皮の内部には、白い髄が支える約600個の暗赤色の果実粒(果実種子と果肉)が詰まっています。栄養価が高いだけでなく、耐寒性と耐乾性も備えています。
特徴
- 100ml(約3.5オンス)のザクロジュースには、炭水化物17.17g、脂質0.3g、たんぱく質0.95g、食物繊維0.6g、糖質16.57gが含まれます。
- ビタミンCの1日推奨量の10%、ビタミンB5(パントテン酸)12%、ビタミンB6(ピリドキシン)8%、ビタミンB2、B1、B3、B9も含まれます。
- 鉄、亜鉛、カリウム、マグネシウム、リンなどの必須ミネラルが豊富です。
- ポリフェノールの一種であるプニカラギンをはじめとする抗酸化物質が多く、ORAC値は3.5オンスあたり2,860単位と高いです。
健康効果
- 血管壁へのプラーク形成を抑制し、血圧を下げる効果が報告されています(Journal of Nutrition, 2001年)。
- 抗ウイルス・抗菌作用が確認されており、感染症予防に寄与すると考えられます(Journal of Chinese Clinical Medicine, 2007年)。
- ザクロ種子油に含まれる特定のポリフェノールは、エストロゲン合成を阻害し、乳がん細胞の増殖を抑える可能性があります(Breast Cancer and Treatment, 2002年)。
歴史的背景
- 紀元前1500年頃の古代エジプトでは、サナダムシの駆除に利用されていました。
- 中国でも470年頃の医書にザクロの栄養効果が記載されており、古くから利用されてきました。
利用上の留意点
- アーユルヴェーダや漢方医学では、ザクロジュースは口・喉・心臓の疾患や疲労、高血圧、嘔吐、関節炎、貧血、肝臓障害などに用いられます。
- 漢方では、果実と外皮が使用され、ジュースは回虫やサナダムシなどの寄生虫を抑制し、外皮は喉や口の炎症や白癬の外用に利用されます。
誤解と注意点
- 一部の人はザクロにアレルギー反応(かゆみや涙目など)を示すことがあります。
- ザクロジュースは特定の処方薬の代謝を阻害する可能性があるため、薬を服用中の方は医師に相談してください。
