炭酸飲料と心臓病のリスク
毎日炭酸飲料を楽しんでいますか? 甘くて泡立つコーラを飲むと、心臓病や致命的な合併症(心筋梗塞など)のリスクが上がる可能性があります。ダイエットソーダでさえ、健康に見えるものの、心血管リスクを高める要因になると、栄養と心臓健康を研究する医師らは指摘しています。
代謝症候群
ボストン大学医学部のラマチャンドラン・ヴァサン教授によると、炭酸飲料を常飲する人は「代謝症候群」になる確率が高いとされています。代謝症候群は高血圧、HDLコレステロール低下、血糖上昇などを特徴とし、糖尿病や心臓病の前兆とみなされます。ヴァサンらは2007年7月号の医学誌『Circulation』に、1987年から1998年までの3,500人超のデータを解析した結果、1日1缶以上飲む人は代謝症候群になるリスクが48%高いことを報告しました。普通の炭酸飲料でもダイエット炭酸飲料でも差はなかったと述べています。
生活習慣との関係
他の研究者は、ダイエット炭酸飲料と心臓病の関係を、飲料そのものよりも飲む人の生活習慣に求めています。例えば、デーン・オーニッシュ医師は「炭酸飲料を多く飲む人は、他の面でも不健康な生活を送りがちだ」と指摘し、アルバート・アインシュタイン大学医学部のダーウィン・ディーン准教授も同様の見解を示しています。炭酸飲料はファストフード文化と結びつき、肥満増加の一因とされています。
統計データ
研究者らは炭酸飲料と心臓病の直接的な因果関係は特定できていませんが、1日2回以上ダイエット炭酸飲料を飲む人は、ウエストが大きくなるリスクが36%高く、糖尿病やその他の合併症になる確率が67%高いことを報告しています。これらの合併症は心臓病のリスクを間接的に高めます。
肥満との関連
テキサス大学の研究では、人工甘味料が実際の糖分の代謝を乱し、甘いものへの欲求を増大させることが示されています。シャロン・ファウラー研究者は、ダイエット炭酸飲料の摂取量が増えるほど体重増加、ひいては肥満になるリスクが上がると指摘しています。肥満は血中コレステロールを増やし、心筋梗塞の主要因となります。
リスク低減策
炭酸飲料による心臓病や代謝症候群のリスクを減らす最も効果的な方法は、炭酸飲料をやめて水やフレッシュジュース、牛乳などの無糖飲料に置き換えることです。また、食生活の改善や定期的な運動で肥満を防ぎ、総合的に心臓健康を高めることが重要です。炭酸飲料を完全にやめる必要はなく、週に1〜2回のご褒美程度に抑えることでリスクを管理できます。
