高カリウム血症の副作用と対策
血液中のカリウム濃度が5 mEq/Lを超える状態を高カリウム血症(ハイパーカレミア)と言います。カリウムは筋肉や神経、消化・循環系の正常な機能に不可欠な電解質で、特に心臓の活動は腎臓によって調整されています。治療せずに放置すると致死率は約67%に達することがあります。
心臓への影響
高カリウム血症で最も危険なのは心臓です。電位の変化により不整脈が起こり、脈拍が遅くなる、胸痛や動悸を感じることがあります。重度になると心筋の電気活動が抑制され、最悪の場合心停止に至ります。
消化器系への影響
平滑筋にも影響が及び、吐き気、嘔吐、腹部不快感、下痢などの胃腸症状が頻繁に現れます。これらは栄養吸収障害を招くこともあります。
神経系への影響
過剰なカリウムは神経伝達を阻害し、言語障害、運動障害、排尿・排便機能の低下など、全身の機能に支障をきたします。
筋肉系への影響
骨格筋の活動が乱れ、稀に「高カリウム周期性麻痺」と呼ばれる遺伝性疾患が誘発されます。筋力低下や手足のしびれを伴うことがあります。
腎臓の役割
腎臓は余分なカリウムを排泄する主要な臓器です。腎機能が低下するとカリウムの除去が不十分となり、血中濃度がさらに上昇し、悪循環に陥ります。
注意点と対処法
カリウム濃度が7 mEq/Lを超えると重度の高カリウム血症とみなされ、激しい下痢、胸痛、動悸、心不全などの緊急症状が現れます。腎臓に問題がある場合は特に注意が必要で、異常を感じたら速やかに医療機関を受診してください。
