ビタミンB17(ラエトリル)に関する実態と誤解
BC癌研究所によると、ビタミンB17は実際にはビタミンではなく、推奨摂取量(RDA)も定められていません。ラエトリル/アミグダリンとしても知られ、長年がんの治療薬とされてきましたが、米国国立がん研究所(NCI)の調査結果はそれに反しています。
ビタミンB17の歴史とがん治療への期待
古代から苦味のあるアーモンドを用いた民間療法として2千年ほど利用されてきました。1920年にエルネスト・クレブス医師が成分を精製し、1950年に息子のエルネスト・クレブス・ジュニアが「ラエトリル」という商品名で販売を開始しました。
がんに対する有効性は?
1980年にNCIが実施した臨床試験では、ビタミンB17は以下の点で効果が認められませんでした。
- がんの縮小や消失を促さない
- 患者の生存期間を延長しない
- 症状の改善が見られない
- 体重増加や活動量の向上に寄与しない
毒性と安全性
ビタミンB17は果実の種子やアーモンドに含まれる二糖とシアン化合物から構成されます。シアン化物の含有量が高いため、米国食品医薬品局(FDA)は販売を禁止しています。
本当にビタミンなのか?
「ビタミン」と呼ばれることがありますが、人間の必須栄養素ではなく、むしろ過剰摂取は中毒を引き起こす可能性があります。
主な供給源と注意点
ビタミンB17は主に桃の種子から抽出されますが、プラム、サクランボ、ネクタリン、リンゴの種子にも微量が含まれます。これらの種子・核にはシアン化物が微量ながら存在するため、摂取には十分な注意が必要です。
