ピリドキシン(ビタミンB6)は何に使われるのか?
ピリドキシンはビタミンB群の一員で、たんぱく質と脂肪の代謝に不可欠です。また、神経系や免疫系で抗体の形成に重要な役割を果たします。主な食品は魚、ビール酵母、ほうれん草、全粒穀物、レバー、卵、鶏肉、にんじん、くるみなどです。
心臓病
アミノ酸であるホモシステインは心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることが知られています。ホモシステイン値を正常に保つにはピリドキシンのサプリメントが有効です。イタリアの研究では「ビタミンB6の高摂取により急性心筋梗塞のリスクが70%以上低減する」ことが示されました。
脂漏性皮膚炎
ピリドキシンは皮膚の正常な代謝に必要です。不足すると脂漏性皮膚炎に似た症状が現れます。局所用のピリドキシン軟膏を使用すれば、約2週間で改善が見られます。
関節炎
炎症性疾患(関節リウマチなど)はピリドキシンを著しく減少させます。関節リウマチ患者は健康な人に比べてピリドキシン濃度が最大50%低いことが報告されています。2005年の研究では「炎症が組織特異的にビタミンB6を枯渇させる」ことが明らかにされました。
月経前症候群(PMS)
複数の研究でピリドキシンがPMSの症状緩和に有効と示されています。1980年代のW. Barrの試験では、被験者の84%がピリドキシン摂取によりPMS症状が顕著に軽減しました。
不眠症
メラトニンは暗闇で分泌される睡眠を司る神経伝達物質で、必須アミノ酸トリプトファンから作られます。トリプトファンからメラトニンを生成するにはセロトニンが必要であり、ピリドキシンはセロトニン合成を助けます。その結果、睡眠リズムの調整が期待できます。
喘息
ピリドキシンの経口投与は喘息症状の軽減に役立つことが報告されています。1990年代の研究では、ステロイドに依存しない76人の喘息児にピリドキシンを投与した結果、症状が有意に減少しました。
片頭痛
チョコレート、ビール、チーズ、ワインなどに含まれるヒスタミンは片頭痛を誘発しやすいです。ヒスタミンは血管拡張を引き起こし、頭痛につながります。ピリドキシンはジアミン酸化酵素(DAO)の活性を高め、ヒスタミンの分解を促進するため、ヒスタミン性片頭痛の予防に有用です。
