ビタミンB12欠乏症の原因とは?

ビタミンB12(コバラミン)は水溶性ビタミンの中でも特に重要で、赤血球の生成、DNA合成、神経系の正常な機能に欠かせません。体内では肝臓、腎臓、心臓、筋肉、膵臓などに少量が蓄えられています。

欠乏症の現状と診断

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、51歳以上の成人の約31人に1人がビタミンB12の血中濃度が低いとされています。欠乏すると巨赤芽球性貧血や神経障害、ホモシスチン尿症やメチルマロン酸尿症といった遺伝性疾患のリスクが高まります。診断は血清B12濃度(150 pmol/L以上が正常)や尿中メチルマロン酸測定で行います。

主な症状

  • 倦怠感、息切れ、心拍数の増加、皮膚の蒼白
  • 視力低下や集中力の低下
  • 子どもでは成長不良や活動量の低下が見られます

欠乏の原因

ビタミンB12は腸内で「内因子」と呼ばれるタンパク質と結合しなければ吸収されません。内因子が不足する、または腸の一部が手術で切除された場合、クローン病などの腸疾患がある場合は吸収不良が起こります。慢性的なアルコール摂取も吸収を阻害します。さらに、ビタミンB12は動物性食品にしか含まれないため、完全菜食主義者は欠乏しやすいです。

治療法

内因子がなくても経口投与は有効であることが研究で示されています。ビタミンB12を豊富に含む食品を摂取し、必要に応じてサプリメントや注射で補うことが一般的です。

食事からの摂取源

主な供給源は肉、レバー、卵、チーズ、牛乳などの動物性食品です。1日の推奨摂取量は約3 μgです。

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