プレ形成ビタミンAの最適な供給源
ビタミンAはすべて同じではありません。動物性食品に含まれるプレ形成ビタミンA(レチノール)は体内で直接吸収されますが、植物性のカロテノイドは体内でレチノールに変換する必要があります。レチノールは脂溶性であるため、過剰摂取しやすく、サプリメントを使用する場合は特に注意が必要です。
魚肝油
プレ形成ビタミンAの最も濃縮された供給源は、魚の肝臓から抽出した油です。カプセルタイプで販売されていることが多く、味を気にせず摂取できます。魚自体はビタミンAが多くありませんが、肝臓はレチノールを豊富に含む餌(藻類など)を食べることでビタミンを蓄えるため、肝油に高濃度が集まります。
卵黄
卵の栄養は主に黄身に集中しています。黄身はビタミンAはもちろん、ビタミンD・Eなど脂溶性ビタミンの重要な供給源です。1個の全卵で約280IUのプレ形成ビタミンAを摂取できます。
レバー
牛レバーや鶏レバーはプレ形成ビタミンAが豊富です。動物はビタミンAを肝臓に蓄えるため、レバーを食べると効率的に摂取できます。目安として、鶏レバー3オンス(約85g)で約13,000IU、牛レバー同量で約30,000IUを得られます。
乳製品
全脂の乳製品は自然にプレ形成ビタミンAを多く含みますが、低脂肪・無脂肪製品は脂肪除去過程でビタミンが失われます。多くは後から「強化」されていますが、強化ミルクは全脂ミルクを上回ることもあります。例として、強化スキムミルク1カップで約500IU、全脂ミルク1カップは約305IUです。
推奨摂取量
13歳以上の成人男性は1日あたり3,000IU、同年齢の女性は700IUが目安です。妊娠中の女性は770IU(19歳未満は750IU)、授乳中は1,300IU(19歳未満は1,200IU)を目安に摂取してください。
ビタミンA欠乏症
欠乏の主な症状は夜盲症、免疫力低下、肺の粘膜障害です。子どもでは成長遅延、骨形成不全、感染症リスクの増加が見られます。
ビタミンA過剰症(ハイパービタミノーシスA)
過剰に摂取すると肝臓がビタミンAを蓄えきれず、ハイパービタミノーシスAとなります。症状は視力障害、めまい、倦怠感、嘔吐、骨の腫れ、先天性欠損、骨粗鬆症、肝障害など多岐にわたります。
