ビタミンKの役割と供給源

血液凝固

ビタミンKは血液凝固を調整します。凝固が過剰に早く起きると血栓が血流を遮断し、逆に凝固が不十分だと出血が止まらず、出血性ショックや心筋梗塞、肺塞栓、脳卒中のリスクが高まります。


動脈の健康

軟部組織にカルシウムが沈着すると動脈硬化が進行します。ビタミンKはカルボキシル化過程でマトリックスGlaタンパク質を生成し、カルシウム沈着を抑制して動脈を柔軟に保ちます。


骨の健康

十分なビタミンK摂取は骨折リスクを低減します。ビタミンKは破骨細胞(オステオクラスト)の形成を調節し、過剰な破骨細胞が骨からミネラルを奪うのを防ぎます。破骨細胞が過剰になると骨が脆くなり、細胞死(アポトーシス)も促進されます。


植物性の供給源

ビタミンKの約90%は植物から摂取します。ほうれん草、スイスチャード、ケール、カラシナなどの濃い緑色野菜が特に豊富です。蒸すことでビタミンKは比較的保持されます。ブリュッセルスプラウト、エンドウ豆、にんじんも良い供給源です。体内のビタミンK貯蔵は少ないため、1日あたり90〜120 µgの摂取が推奨されています。


細菌性の供給源

プロピオン酸菌で発酵させたチーズ(例:スイスエメンタール、ノルウェーのヤールスベルグ)や発酵大豆製品にもビタミンKが含まれます。また、腸内細菌がビタミンKを合成するため、腸内フローラも重要な供給源です。

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