ビタミンKの過剰摂取と肝臓への影響
天然ビタミンK
天然に存在するビタミンKには許容上限が設定されていません。脂溶性ビタミンの多くとは異なり、過剰分は肝臓に蓄積せず、毒性が報告されたことはありません。主に緑葉野菜やレバー、腎臓などの牛臓肉に豊富に含まれます。
合成ビタミンK
合成ビタミンKは実験室で製造されたもので、純粋なビタミンKとは異なります。肝臓に対する毒性が指摘されており、米国食品医薬品局(FDA)により市販サプリメントとしての販売が禁止されています。
ビタミンKの種類と違い
ビタミンK1(フィロキノン)は自然食品に含まれ、ビタミンK2(メナキノン)は腸内細菌によって合成・吸収される安全な形態です。一方、合成ビタミンK3(メナジオン)はかつてビタミンK欠乏症、特に新生児の治療に使用されましたが、肝臓や他の臓器に深刻な障害を与えることが明らかになり、使用は中止されています。
過剰摂取による中毒症状
合成ビタミンKの過剰摂取による中毒は、まず黄疸として現れます。これは肝細胞壊死(細胞死)と肝機能低下を示すサインです。また、溶血性貧血を引き起こし、血球の早期破壊や体内の抗酸化物質の減少を伴います。
推奨摂取量
天然ビタミンKは毒性が確認されていないものの、適切な摂取量は定められています。成人男性は1日あたり80µg、成人女性は65µg、7〜10歳の子どもは30µg、乳児は10µgが目安です。合成ビタミンK(メナジオン)は一切摂取しないことが推奨されます。
まとめ
天然由来のビタミンKは安全で健康維持に欠かせませんが、合成ビタミンKは肝障害のリスクが高く、摂取は避けるべきです。食事からの適切なビタミンK摂取を心がけましょう。
