イチョウ実の利用と効果
イチョウ実を原料としたサプリは、さまざまな疾患や症状の改善を目的に医療分野で利用されています。多数の研究で、精神面や心血管系への効果が報告されており、健康な成人が日常的に摂取しても副作用は極めて少ないとされています。市販のイチョウサプリはOTC(一般用医薬品)として入手可能ですが、自然状態の実や種子は有毒なので絶対に食べないでください。
脳機能の活性化(エネルギーと気分)
イチョウ実を直接食べることはできませんが、サプリ化することでその治癒効果を利用できます。自然のエネルギー剤として、健康な人の気分や覚醒度を高めることが確認されています。多発性硬化症患者に対する研究では、イチョウサプリの投与により協調性、精神機能、気分、感覚が向上しました。また、めまい(前庭機能障害)や耳鳴り(tinnitus)にも効果が報告されています。
記憶力の向上
定期的にイチョウサプリを摂取すると、健康な人の短期・長期記憶が改善されるという報告が多数あります。認知症やアルツハイマー患者に対しても、4〜6週間の継続投与で記憶機能が有意に向上することが示されています。そのため、医師は認知症治療の補助としてイチョウサプリを処方することがあります。
血行促進
イチョウは血管拡張と血小板の粘着抑制により、血液循環を改善します。脳への血流が増えることで集中力が高まり、精神機能の向上に寄与すると考えられています。足の血行不良による疼痛や、血流不足が原因の勃起不全にも用いられ、ED治療薬の一部にもイチョウ成分が配合されています。
抗酸化・治癒作用
イチョウには2種類の抗酸化成分が含まれ、環境因子や体内で生成される活性酸素種(フリーラジカル)を除去します。フリーラジカルは老化やがんリスクの増大に関与するとされており、イチョウは紫外線や大気汚染などの外的ダメージから細胞を守ります。また、がん、心疾患、認知症、緑内障、黄斑変性といった疾患の進行抑制にも効果が期待されています。
注意点
イチョウの実、果肉、種子は人にとって有毒ですので絶対に食べないでください。サプリを使用する際は、必ずメーカーの指示に従いましょう。てんかん患者は医師と相談の上で使用を避けるべきです。妊娠中・授乳中の女性や、18歳未満の子どもは医師の監督なしに使用しないでください。
