ビタミンD3の過剰摂取による副作用
ビタミンDの毒性
ビタミンDは脂肪細胞に蓄積され、他のビタミンのように尿中に排泄されません。そのため、過剰摂取が慢性的に続くと毒性が現れます。1日の推奨摂取量は200〜600 IUとされていましたが、現在は約1,000 IUが目安とされています。北欧など日照時間が短い地域ではサプリメントが推奨されることがあります。上限摂取量は約10万 IU/日とされ、これを数か月続けると症状が出始めます。
ビタミンD過剰摂取の症状
軽度から重度まで様々です。精神的な症状として不安感やイライラ、身体的には吐き気・嘔吐・食欲不振・体重減少が現れます。脱水や渇望、激しい頭痛、かゆみ、倦怠感、筋力低下も報告されています。血中カルシウムが上昇すると、肺・心臓・腎臓などの軟組織に沈着し、骨痛や骨密度低下、頻尿から腎結石、腎不全に至ることがあります。さらに高血圧や心疾患のリスクも高まります。
診断
過剰摂取は稀で症状も非特異的なため、診断は困難です。長期間にわたり大量のビタミンDを摂取していたかどうかが重要な判断材料となります。疑いがある場合は医師に相談し、血中ビタミンD濃度や血カルシウム測定などの検査を受けましょう。
治療
基本はビタミンDの摂取を中止し、必要に応じて医師の指導のもとでカルシウムの吸収抑制剤や利尿剤を使用します。脂肪組織に蓄積されたビタミンDが減少するまで症状の改善には時間がかかります。
リスク要因
サプリメントの過剰摂取が主な原因で、日光や食事からの過剰はほとんど起こりません。上限摂取量に近い量を長期間続ける人は稀ですが、心配な場合は医師に相談してください。
