唐辛子が副腎に与える効果
京都大学とメルボルン大学の研究により、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが中枢神経系を介して副腎を刺激し、エネルギー代謝を高めるホルモンを分泌させることが明らかになりました。
副腎とは
副腎は両腎の上部に位置し、カプサイシンの作用でエピネフリン(アドレナリン)とノルエピネフリンが分泌されます。これらのホルモンが唐辛子摂取による短期的な健康効果の中心です。
分泌されるホルモン
エピネフリンは心拍数を上げ、糖をエネルギーに変換し、血流を筋肉から脳へと促進します。また、平滑筋を弛緩させる働きがあります。ノルエピネフリンは血圧を上昇させます。
サブスタンスPと刺激感覚
カプサイシンが引き起こす灼熱感は「サブスタンスP」という神経伝達物質が関与しています。神経はサブスタンスPを感知し、痛み信号を脳へ送ります。
サブスタンスPと副腎ホルモンの関係
2000年、メルボルン大学のX.F. Zhou と B.G. Livett が『The Journal of Physiology』に掲載した研究では、サブスタンスPが中枢神経系を通じて副腎からエピネフリンとノルエピネフリンの分泌を促すことが示されました。その結果、唐辛子を食べた際にエネルギーが急上昇し、心拍数や体温が上がると説明されています。
健康への効果
エピネフリンとノルエピネフリンの分泌は一時的に代謝を高め、カロリー消費を促進します。そのため、代替医療の分野では血行改善や体重管理のために唐辛子の摂取が推奨されています。
