重度の体重減少の原因は何ですか?
食欲不振
食欲不振は体重減少の最も一般的な原因の一つです。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病、過敏性腸症候群)は腸の炎症により食欲が低下します。胃潰瘍も食事が困難になり、必須栄養素の吸収を妨げます。
拒食症や過食症は心理的要因に起因し、急激な体重減少を引き起こします。重度のうつ病、不安障害、身体醜形障害なども食欲低下の原因となります。
栄養不良
栄養不良は必要な栄養素が十分に摂取または吸収できない状態です。食欲不振と同様に、身体的要因と心理的要因の両方が関与します。
セリアック病はグルテン摂取により小腸が破壊され、ビタミンB群などの吸収が阻害され、著しい体重減少をもたらします。診断されていない患者は約133人に1人が罹患しています。
経済的な理由で健康的な食事が取れないことや、過度なダイエット、拒食症・過食症といった心理的障害も栄養不良の原因です。
物質乱用
一部の薬物や違法薬物は食欲抑制や代謝促進により体重減少を引き起こします。コカインやアンフェタミンなどの覚醒剤は典型的です。アルコール依存やオピオイド依存も食欲低下や腸障害を通じて体重減少を招きます。
市販の鼻炎薬であるフェニレフリンやカフェインも軽度の体重減少をもたらすことがあります。特定の抗うつ薬が副作用として体重減少を起こすケースも報告されています。
病気・疾患
がんやAIDS(後期のHIV感染症)などの重篤な疾患は、栄養素の消費増加や食欲低下により急激な体重減少を伴います。がん細胞はブドウ糖や他の栄養素を奪い、食欲不全を引き起こします。
腎不全、肝硬変、全身性エリテマトーデス(SLE)や多発性硬化症といった自己免疫疾患も体重減少の原因となります。また、甲状腺機能亢進症やバセドウ病も代謝亢進により体重が減ります。
注意喚起
原因不明の急激な体重減少は、潜在的に生命を脅かす病気のサインであることがあります。食欲や体重の急激な変化を感じたら、早めに医師に相談し、適切な検査を受けましょう。
